Process

具体的にどのようにしてデザインを制作しているのか、その流れについて簡単にご紹介したいとます。
何を制作するかにより手順は異なりますが、例えばロゴデザイン制作の場合ですと以下のような工程がございます。

1.ヒアリング

まずはデザイン希望について丁寧にお伺いするところから始めます。
基本的には以下のようなご質問をしています。既にイメージが固まっていて、ご自身でラフを描かれている場合などは画像などをお送りいただくこともあります。

  • 社名(タイトル)
  • お名前の由来
  • 貴社で大切にされていらっしゃること、こだわっていらっしゃる点など
  • ターゲット層
  • 見る人へ与えたい印象<
  • (イメージカラー)
  • (シンボルマークのモチーフにしたいモノ)
  • 商品、サービスの価格帯について
  • (競合の会社、商品)

2.アイデア出し

お伺いした内容をもとに、まずはアイデア出しをしていきます。
このアイデア出しがメインと言っても過言でないくらい大切な工程です。
私の場合は、白い紙に手書きで文字やイメージ図を描き出します。お客様にご提案するデザインが3案だとすれば、私の場合はこの段階で大体10以上のイメージ、アイデアを考えています。多い時では一つのデザイン案に数十のイメージを描きます。
以下にデザインを考える上で重視している点をいくつかご紹介します。

アイデア

■制作例1
「Web顧問」というタイトルで、本をイメージしたロゴをご希望の場合、Wを本の形に見立てて表現することで知識の多さを表現

■制作例2
“女性の横顔”をモチーフにしたいというリラクゼーションサロンのご希望に対し、サロン名の頭文字「R」を横顔のデザインに落とし込み表現
このような感じで、タイトルの由来や歴史、建物の形、ポリシーなどをモチーフと合わせて表現することで、”意味のあるロゴデザイン”を作ることができます。

配色

配色は相手に与えるイメージに大きく影響する重要なポイントです。
例えばIT系企業からの依頼だとしましょう。であれば、どのような配色が好ましいのでしょうか?
どのような仕事でも”信用”は大切ですが、その中でもIT系はお客様にサービスが見えにくいため、より誠実でクリーンなイメージを持たせることが重要な業種です。金融系においても同様です。色には脳に影響を与える力があり、それぞれの色によってイメージは異なります。
信用・信頼・安心・真面目・誠実・謙虚・冷静・清潔・・・
青系統でそのようなイメージを与えることができます。そのような事があり、IT, 金融系のロゴの大半はブルーを占めているのです。
そこで、業界的に相応しいと思われるブルー系でいくのか、あえてイメージを裏切ることでインパクトを出すのか?といった事を考えていきます。
ちなみに、飲食系であれば圧倒的に暖色系が多いことはお気づきかと思いますが、それは食欲増進効果を狙ったものです。逆に、ブルーのご飯、ブルーのサンドウィッチなどの画像を待受にする事でダイエット効果を狙ったブームも過去にございました。青色には食欲を減退させる力があるのです。
“単なる色”ではなく、脳に影響を及ぼす重要な役割を担っており、業種によって適切なカラーを採用することの大切さが理解できます。

ターゲット

デザインを考える上でここは欠かせません。誰に向けているのか?を考えないことには、伝えたいことが伝わりません。
例えばターゲットが高齢者の場合、まず見えにくい色は使わないことです。
年齢を重ねる毎に網膜に到達する光の量が低下するため、同じ照明の下では若者に比べ高齢者の方が暗く感じていることが多くあります。
街で、紫色の髪のお婆さんや、原色系のかなり明るい色の服を着ている高齢者を見かけることがあると思いますが、本人には黒髪、落ち着いた服の色に見えている可能性もあるのです。
文字の大きさはもちろんですが、配色にも配慮したカラーユニバーサルデザインの考え方が必要となります。


3.PC上で再現

ある程度アイデアが形になったところで、今度はその手書きのデザインをパソコン上で表現していきます。
ロゴ制作では、私は主にAdobe社のイラストレーターを好んで使用しています。ご存知の方も多いかもしれませんが、このソフトではベクターと呼ばれる形式のデータを制作することができます。
主に印刷向きのデータで、解像度という概念がなくどこまで拡大しても美しく保つことが可能です。
手書きのイメージを再現する際に、手書きではしっくりきていたのにソフト上では何か違う!ということがあります。手書きならではの線のちょっとした歪みや筆圧、濃度が良い趣を出していることもあり、デジタルっぽくなると急につまらなくなるデザインも多くあります。
逆に、アイデア自体は大したものだと思っていなくとも、PC上で作業している内に妙に上手くまとまることもあり、自分でも驚くこともあります。


4.ご提案

このような工程を経て、最終的に私の中のオーディションに勝ち残ったデザインを3つほど選び、ご説明を添えてお客様にご提案しています。


5.(修正)

ご提案一発目で全て決まるかというと、そうではない事もございます。初めにイメージの共有が上手くいっていると、修正が少なく納品までの期間が短くなる傾向にあります。
とはいえ、デザインのイメージを共有することは実際にはかなり難易度の高いことです。例えば、ご要望に”可愛い”というキーワードがあったとして、お客様の思うカワイイと私の思うカワイイは同じでないためです。
そのようなすれ違いがあると、修正が重なり納品までの道のりは長くなり、やむおえずお待たせしてしまう可能性が出てきます。
そこで、はじめのヒアリング時にはなるべく画像などのイメージもお送りいただくようにお願いしています。配置やバランス、配色などについてもバリエーションをご用意し、しっくりくるまで修正致します。


6.納品

納品ではai(ベクターデータ)、jpg、png(背景透明)、pdfなどのデータ形式にてご用意しております。
特定のサイズ(pxなど)がある場合はご用意しますので、どうぞお知らせくださいませ。


7.アフターフォロー

制作したデザインデータは全て保管しております。万が一、データを無くしてしまったり消去してしまった場合も安心です。
また、データについてのご質問などにもお答えいたします。


長い道のりでしたが、実際はここでお伝えした以上のことがあり書ききれないほどです。
ご質問などございましたらお気軽にご連絡くださいませ。






デザインが生まれるトコロ

私の仕事部屋やアイテム、フランスでのアトリエ、その周辺のロワール川など。

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